いつもありがとうございます。
なおして屋 です (*゚∀゚*)ノ
ジョウロの修理を承りました。
英国旅行で買われた思い出の品で、
修理代がかかっても直したいとのご意向。
ジョウロとはいえ、高級品です……

下地処理、再固定がすんでから慌てて写真を撮ったので、
破損状態の写真がありませんが、
本体水入口側と漏斗先端側をつなぐ
補助パイプが外れていました。
接合部をよく見ると、
ハンダ付けが非常に甘く泡立ったような状態。
そこへ塗料が入り込んでおり、
ほぼ固定力のない状態でした。
このまま、エポキシで接着してしまえば、
見た目上は問題ない。
でも、水を入れて使えば、
接着剤では早晩また外れてしまうでしょう。
なので今回は、強度も考え、
再ハンダ付けすることにしました。
まずは、先端側・水入口側ともに接合面をキレイに。
古いハンダを取り除きつつ、
加熱で焦げてしまう範囲の塗装を
ペーパーで剥き、
地の金属をあらわにし、
密着性を調整します。
水入口のフチ形状から、
パイプ側の爪が逃げ勾配になっていたので、
これもついでに少し内側に曲げて組み付け、
接合部にはフラックスをたらしておきます。
これだけの金属量・表面積、
キレイにハンダを回すには
ハンダゴテでは熱量が足りませんので、
ガストーチで接合箇所をあぶりながら、
溶けたハンダを行き渡らせました。
見た目の調整のため
ハンダゴテでハンダを少し盛り付けて、
棒ヤスリ・ペーパーにて整形。
――ここまでを済ませたのが、今回のBefore写真。
後は簡単、塗装工程を経て完成です。
思い出の品を再生できて、
こちらもうれしい気持ちになりました。
これからは、安心して
長くお使いいただけことと思います。
ご用命、ありがとうございました!
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