打楽器のリペア

穴があいてしまって修理依頼を受けていたタンタン、作業完了しました。いつもは「before」の状態からお見せするのですが、どんな楽器かをご説明するために、afterから。

after

before:表の化粧板。Gクリアで修理を試みたそうで、ボコボコしてますが、これは溶剤で除去しました。

before:割れてグズグズになった銅。ササクレや隙間に入り込んだ木片を除去する際、合板の接着面もかなり剥がれているため、薄板がモロモロと崩れてしまう状態でした。

リペア中:接着剤で貼り戻すようにして極力復元。欠損部分は高質樹脂で埋めました。

リペア中:ヒビの入った範囲の化粧板を剥がしました。下の茶色の層はなんなのか、不明。樹脂化粧板を剥いだ段差には、エポキシ樹脂を充填しました。

after again:変形のせいもあって、面に多少ゆらぎが残ってしまってますが(^_^;) リペアによって響きが変わらないように気をつけました。

仕事終わりに、広い場所に行ってひとり練しました。(楽器は自分のです)

ピアノ外観のクリーンナップ

文京区K様より、「ボロボロのピアノの補修をお願いしたい」というご要望。

1959年頃製作の少し変わった外観のピアノです。金属部分のサビを落とし、木の部分の凹みや汚れを補修。デザインを気に入られていますが、ピアノ屋さんやピアノ運送屋さんにも「足のサビは直せません」と断られてしまったとのことで、「ダメ元で」とお声がけいただきました。

ペダルやカギ、脚部などの金属部分の磨き、木部の凹み・キズ・汚れの補修、黒い塗装の細かい凹み・キズ・剥がれの補修を行うと、全体的にきれいに見えるようになり。「頼んでよかった」と喜んでいただきました。作業には3日間を要しました。

 

ロゴプレート(金属)Before

After


脚部(金属)Before

After


ペダル Before

After


鍵穴、丁番など金属部分 Before

After


ピアノ全体像 After

すてきなピアノですね!これからも大切になさってください。

革張りソファの穴の補修

合成皮革張りのベッド台で、角にスレキズと穴が空いた状態。

広範囲にスレキズもありました。

補修にあたっては、革らしいシボを再現することを意識しました。

Before

After


ベッドヘッドの穴の補修

ベッドヘッドに空いてしまった穴の補修例です。

木目の微細な凸凹を補修で再現するのは難しいですが、

できるだけ見た目に違和感がないような仕上げを心がけています。

日常生活の中で、穴があったことを

忘れてしまえる程度を目指しています。

 

ベッドを買い換えずに使い続けていただけたので、

ゴミも出ず、お客さまのお財布にも

ささやかな貢献ができていれば幸いです。

Before

After


愛用の時計を修理しました。

昨年から自宅リビングの時計が

壊れて動かなくなっていたので、

お正月休みを使って修理しました。

 

一瞬「買い替え」も考えましたが、

デザインが気に入って長年使ってきたものなので、

サイズの合うムーブメントを取り寄せ、

交換することに。

 

残念ながらデザインの特徴のひとつであった針は

シンプルなものに替えざるを得ませんでしたが、

この先また何十年も使えるようになりました。

 

なおして屋の合言葉である「捨てないで、なおす」を

私生活でも実践です(^-^)v

 

ちなみに、ムーブメントは

電波式にバージョンアップしました!

 

(業務としては、時計の修理は行なっておりません(^^;))